郵便局員の(元)大統領候補、ブザンスノーのラップデビュー
候補者の演説がラップ風にアレンジされたビデオが、今回の選挙ではけっこう出回っています。そんななか、NPA反資本主義新党のオリヴィエ・ブザンスノーは、自らラップのクリップビデオに登場です。
ブザンスノーは2002年、2007年と大統領選に立候補し、どちらも得票率4%でした。2012年と今回は(先週のテレビ討論で、型破りな言動で脚光を浴びた)フィリップ・プトゥが同党から出馬しています。
プトゥはフォードの工員、ブザンスノは郵便局員。今でもパリの郵便局で働きながら、労働時間短縮、定年退職60歳に引き下げ、解雇禁止、差別反対、貧富の格差是正など「労働者の声」を訴え続けます。ビデオクリップは、Ous-D-Ousが大部分を歌い、4分以降がブザンスノー本人。
♪ そうさ!2017年、また同じ連中が選ばれ、同じことが始まる。連中の言葉を聞いてると〈金融の顔〉が見えてくるだろう。俺たちの生活を知らないくせに、俺たちの名で物言う政治家どもには、もう任せられない。自分たちのことは自分たちでやる、その時がやってきた。
♪ インチキの約束、空気は腐る。でも奴らはそんなこと気にしない。でも、もう思い通りにはいかないぜ、彼らのシステムのなかで、俺たちの血が流されるのだから。飽食し腐敗した奴らのために。 ♪
政治家の腐敗が特に話題にのぼる今回の選挙。多くの人がブザンスノーを「代弁者」とみなして、共感を寄せるのが分かる気がします。(美)