10月2日(火)〜5日(金)
About Kazuo Ohno 大野一雄について
大野一雄(1906−2010)といば、「舞踏 Butoh」の始祖としてフランスでもよくその名を知られている。1949年に最初の舞踏公演を行い、50年代終わりごろに土方巽(ひじかた・たつみ)と出会い、ふたりで舞踏のスタイルを創り出した。1977年、土方が演出して大野がソロで踊った「ラ・アルヘンチーナ頌」は彼らの代表作となり、80年フランスのナンシー国際演劇祭で欧州の観客に衝撃を与えた。大野は70 歳代、80歳代になっても踊りつづけ、90歳を超え自分で立って歩けなくなっても人に支えられながら、また、座って踊りつづけたという。1999年12月ニューヨークで「20世紀への鎮魂」を最後の海外公演に、2010年103歳で亡くなった。
10月2日、パリ市立劇場(改修工事のため、現在はエスパス・カルダン)で初演となった川口隆夫の”About Kazuo Ohno – 大野一雄について”は、大野一雄の残された公演ビデオから、動きを〈完全コピー〉して、ダンサーとしての大野一雄を再現する試み。完全コピーしようとしても筋肉や身長ほかさまざまな体の違いもあれば、動きのクセがある。大野の完全コピーをするよう努めても、ズレが生じる。そのズレの部分に川口隆夫の「自分」が出たりするのだそうだ。
川口隆夫は、ダンスカンパニーATA DANCE、ダムタイプのメンバーを経て、コンテンポラリーダンス、身体表現、映像演出などを行うパフォーマー。この公演では、土方巽が演出した大野一雄の舞台より3作品を踊る。『ラ・アルヘンチーナ頌』(1977年) 、『私のお母さん』(1981年)、『死海』(1985年 )。開演 19:30〜。チケットは10〜26€。予約はこちらのページから。
Espace Pierre Cardin
Adresse : 1 avenue Gabriel , Paris , FranceTEL : 01 4274 2277 (月〜土曜 11h〜19h)
アクセス : Concorde
URL : http://www.theatredelaville-paris.com/fr