試合前から外はざわついている。ラ・マルセイエーズの歌声が流れてきたり、歓声が上がったり。自然とこちらもそわそわしてくる。外に出てみると、テレビのあるカフェの前には人だかり。ちょっとでも高い場所から画面を見ようと、何にでもよじ登る人たちが壁のようになっている。
準決勝の晩は国民議会も「多くの議員から依頼があり、国の団結に関わる問題でもございますので、今晩は19時45分には会議を中断、21時45分に再開」と、議長が通常より夕食休憩を30分長く設けるはからい。バカンスで混雑しがちな7月の道路だが、フランスチームの試合が始まると交通量が減り、渋滞が緩和されると報じられた。
今年のサッカーのワールドカップ・ロシア大会では、フランスがベルギーを1対0で破り、3大会ぶりに決勝進出を果たした。今大会、フランス代表史上最年少でゴールを決めた19歳のエムバペ選手は決勝進出を「信じられない、人生の夢!」。ジルー選手も「子ども頃からの夢だった!」と言っていた(涙…)。
この号が出るときは、もう勝敗は決まっているけれど、今、フランスにいる人たちの気持ちをこめて(そして願掛けもかねて)Allez les Bleus!! et Merci!!すばらしいプレーをありがとう!(集)