6月29日(金)19h
イスラエル・ヴァイブレーションのはじまりは、50年代、ジャマイカのポリオ患者治療センターだった。センターに収容されていた少年3人が、その後ラスタマンになり、トリオのコーラスグループを作る。次第に人気が出てきて、1978年にリリースされた『The Same Song』は、ファーストとは思えない完成度で大ヒット。切れ味のいいギターやシンプルなドラミングから浮かび上がる、それぞれのソロ、それに絡んでいくコーラス。どこまでも軽くアップテンポなノリが最高で、ルーツ・レゲエを語るときに欠かせない伝説的アルバムだ。
彼らのパリ公演は、オリジナルメンバーの一人が抜けているので、スケリー・スペンスとウィス・バルジンのデュオ。バックはジャマイカのリズムが躍動するバンド、ルーツ・ラディックス。往年の明るい声は無理としても、ラスタ魂は健在で、松葉杖をばねに踊りながらの舞台姿ともども、忘れられないコンサートになるだろう。とにかく元気にパリにやってきてほしいものだ。
さらに、レゲエの立役者的グループだったザ・グラディエイターズも登場。オリジナルメンバーは引退しているが、ザ・ウェイラーズ的なサウンドが楽しみ。(真)26.4€/29.7€。
La Cigale
Adresse : 120 bd de Rochechouart, 75018 ParisTEL : 01.4925.8999
アクセス : M°Pigalle
URL : www.lacigale.fr