コンゴ生まれのレイ・ラマが1985年に出した『Médecine』は、シンセの軽く弾む電子音があふれ、世界に広がりつつあったコンゴ・ルンバの殻を破った意欲作。それ以降も、ニュージャズのヨアヒム・キューンやブルガリアン・ヴォイスなどと共演しつつ音の旅を続けてきた。
米国生まれのフランス人ピアニスト、ローラン・ド・ヴィルドは、デビュー当時はスタンダードなジャズで注目された後、電子音楽の魅力にとりつかれ、離れたファンも多かった。ジャズに戻って2012年にリリースした『Over the Clouds』では、フェラ・クティの曲を演奏したり、幅広い音楽性を示している。
昨年秋に二人のCD『Riddles』が出た。『Cookies』を聴くと、セロニアス・モンクや南ア出身のピアニスト、アブドゥーラ・イブラヒムの影が濃い。ラグタイムやラテンのリズム、バラフォンの響きが楽しいアルバム。Paris Jazz Festival*での共演をお見逃しなく。(真)
新しいCDは、『Riddles』Gazebo社からリリース。15€前後。
*7月15日16h。無料 (入園料2.5€)
Parc Floral de Paris 12e (ヴァンセンヌ城前)M°Château de Vincennes
www.parisjazzfestival.fr
Parc Floral de Paris
Adresse : Route de la Pyramide, 75012 Paris , FranceURL : www.parisjazzfestival.fr