フランスの失業率が上昇を続けている。10月も失業者が5万2400人増えて総計約260万人。失業率は海外領土県を入れると10%の大台を超えて10.1%になってしまった。
11月9日、与党UMPのスポークスマン、フレデリック・ルフェーヴル氏は以下のように発言。
「この2年間半でフランスは失業問題に関してはビリけつから最優等生になった」
しかしこの発言は事実に反している。2008年10月から今年の10月にかけての1年間で、フランスの失業率は8.1%から10.1%に上昇したが、ドイツは同期間で7.1%から7.5%にとどまり、イタリアは7%から8%。ユーロ圏平均は7.9%から9.8%で、上昇率は24%。それに引き換えフランスの上昇率は24.7%。また欧州連合27カ国で、フランスの失業率を上回る国はわずか8カ国。とても優等生とはいえないようだ。