ユキはパリに住む日仏ハーフの女の子。日本人のママはパパと別れて、ユキを連れ祖国に帰る準備中。親友ニナと離れたくない。パリに残りたい。どうするユキ!? カンヌ映画祭の監督週間に出品され賞賛を浴びた映画『Yuki&Nina』がいよいよ公開。諏訪敦彦×イポリット・ジラルド両監督による国境を越えた日仏コラボレーションが実現。本日は「ルノワールの絵から抜け出たよう」と評された主役ユキ役のノエちゃんにインタビュー。パリ育ちとは思えぬ日本語でお話してくれました。
2人の監督はどんな人?
諏訪さんは静かな人、優しくって。イポリットは優しいけど時々頑固。カメラマンとか諏訪さんが「こうしよう」って思っても、イポリットは「絶対こうがいい!」とか。
撮影の思い出は?
困ったことは日本での撮影の時、雨が降っていたから「坂を降りて下さい」ってなっても、滑って難しかった。一番の思い出はね、アリエルちゃん(注:ニナ役の子)と遊んだこと。いつも何かしたがってる元気な子。今も時々電話で話したりする。
台詞は自分でも考えて喋ったの?
監督が時々「自分ならどういう風に言うか考えて」って。ニナちゃんとけんかする時とか。台詞があると「あんまり言いたくない」とか「言ったら変だな」と思うけど「自分がこれ言いたい」って思って言うから自然に言える。
映画のユキとノエちゃん本人は似てる?
あんまり似てない。私は日本に行くのが好き。ユキちゃんは日本に行きたくないって。日本に住むのは私も嫌だけど行くのは好き。
ユキはパパとママが別れないよう隠れて手紙を書くけど、ノエちゃんも同じことする?
絶対やらない。(映画の中で)手紙を書くのは楽しかったけど、ほんとにあったらすぐわかるから変だと思う。私なら手紙は書かないけど「嫌だ」って(直接)言う。
でき上がった映画を見てどう?
映画の中の私の声が、実際よりもっと低いとか、なんか違う。不思議で面白い。映画は好きだからどこが一番と言えない。けんかするところが面白い。
大きくなったら何になりたい?
美容院とちっちゃい子の先生になりたいとかいっぱいある。女優さんはあと2回くらいやってみたい。
(聞き手:瑞)