シャイヨー宮にある建築・文化財会館で未来のパリの青写真を描く10のプロジェクトの展覧会〈Le Grand Pari(s)〉が行われている。各プロジェクトごとに白いテントのような展示スペースにパネル、ビデオ、模型などでジャン・ヌーヴェル、クリスチャン・ド・ポルザンパルクら有名建築家・設計事務所それぞれのアイデアを紹介。郊外のビジネス・教育地区やベッドタウンを効率よく結ぶための公共交通機関網の敷設案、分断されたカルチエを橋でつなぐ案、セーヌ川を軸にルアーヴルまでをパリ大都市圏に含める大胆な案まで。コンセプトが先走りしてよく理解できないのもあるが、気にすることはない。自分なりに未来の「大パリ」を想像しながら、イメージを膨らませてみよう。疲れたら同館のテラスのカフェで、エッフェル塔を眺めながら休憩するのもいい。(し)
Cité de l’architecture et du patrimoine :
Place du Trocadéro 16e
11月22日迄、11h-19h(木21h迄)。火休。入場無料。