フランスでは、さまざまな果物から蒸留酒が作られている。食後酒digestifとして飲んだり、タルトやフルーツサラダに加えたりする。サクランボ、ミラベル、ポワール(ナシ)、フランボワーズ…。口に含むと、それぞれの果物の香りが口中に広がる。以上の蒸留酒は透明で色がついていないのでalcool blancとも呼ばれる。コニャック同様にこはく色のカルヴァドスは、リンゴの蒸留酒。カフェでは「Un café-calva!」などと食後のコーヒーと対にして頼む人が多い。熱いコーヒーに加えたりもする。ぶどうの蒸留酒といえば、もちろんコニャックやアルマニャック。食後酒としてだけでなく、肉を漬け込むときに加えたり、調理中のトリなどに振りかけてフランベしたり、料理にも活躍。