Crumble aux pommes
アップルクランブルは、英国が自慢できるデザートの一つ。最近はフランスでも、レストランのメニューに載ることが多くなってきた。クランブルは、英語の動詞で「ぼろぼろにくずれる」といった意味。リンゴを覆う生地のポロポロッとした感じからクランブルなのでしょう。作り方も簡単。今回は、試みにアーモンドパウダーを入れてみた。リンゴは、酸味の強い青リンゴ、グラニースミスがいい。
バターを小さく切り分けて冷蔵庫に入れておく。バターが柔らかいとクランブル状態にならないので、要注意。ここで、オーブンの目盛りを180度に合わせて点火しておく。
リンゴの皮をむき、芯をとって小さく切り分ける。これをオーブン皿に並べ、カルヴァドスやラム酒少々、バニラ入り砂糖(右欄参照)、シナモンを振りかけて混ぜ合わせ、熱くなっているオーブンに入れ、10分ほど火を通す。この間に生地の準備だ。
大きなボウルに、小麦粉、アーモンドパウダー、砂糖、それにバターを加え、塩二つまみも入れて混ぜ合わせる。指先を使ってバターを小麦粉、アーモンドパウダー、砂糖と混ぜ合わせながらそぼろ状にクランブルしていく。バターが柔らかくなりすぎて大きなかたまりになったりしたら、冷蔵庫に戻して冷やしてから、ふたたび指先でほぐしながらそぼろ状を目指すことにしたい。
オーブンからリンゴをとり出し、もう一度混ぜ合わせてから、生地で全体を均等に覆いオーブンに戻す。相変わらず180度です。
20分から25分ほど経って、表面にきれいな焼き色がついてきたらでき上がり。熱々よりは、少し冷ましたくらいがおいしい。皮のさくさくっとした歯ごたえ、リンゴの甘酸っぱい香り…。香ばしいバニラのアイスクリームや泡立てた生クリームcrême chantillyを添えたら、一級品のデザート!
クランブルに使う果物は、リンゴだけではない。洋ナシやパイナップルでもいい。マンゴーを切ってみたらまだ熟していなかった時なども、絶対にクランブルです。(真)
グラニースミスのような酸味の強いリンゴ4個、カルヴァドス少々、バニラ入り砂糖1袋、
クランブルの生地:小麦粉150グラム、砂糖100グラム、アーモンドパウダー100グラム、有塩バター125グラム