55dB 10月15日、エアバス社の超大型機A380の第1号がシンガポール航空に引き渡された。A380機のキャビン内の騒音は55dB(デシベル)で、これまでの航空機の中で一番静か(静かな事務所が約50dB)。総重量361トン、全長73m、幅79.8m、高さ24.1m、総2階建て構造で550人から853人の乗客を乗せ、平均時速912kmで1万5000kmまでノンストップ飛行できる。1機の値段は2億5000万€。 62% 10月中旬にリベラシオン紙が行った世論調査で、フランス人の62%が、メディアが政権に左右されていると考えていることが判明。そのうえ10%の人は、政権のいうがままになっていると答えている。 66% |
Dico 最近、テレビやラジオのニュースなどで ” Grenelle de l’environnement” というコトバをよく耳にする。パリ7区を横断する通り “rue de Grenelle” で開かれる環境問題についての会議、と思ったのはボクだけだろうか。 |
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今年の冬、サンマルタン運河沿いに並んだ赤いテントが40近く。〈住む権利〉協会の音頭取りでアフリカ系の移民家族が占拠し、国の住宅政策に抗議中。 |
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●SNCF、都市交通など一斉ストライキ 10月18日、年金の特別制度改革に反対するフランス国鉄SNCFや各地の都市交通の労組が一斉にストライキを行ない、国民の足に大きな影響が出た。労組によると全国で計30万人(警察発表では15万人)が抗議デモを行なった。SNCFではスト参加率が73.5%、パリ交通公団RATPでも58%と、全国各地で交通が麻痺。SNCFやRATPのストは一部で数日間続き、完全に平常に戻ったのは24日。政府は労組との交渉姿勢を見せながらも、保険料支払い期間の延長については譲らないとしている。 ●EU憲法にかわる新条約を採択 欧州連合(EU)は10月19日、リスポンで開催された首脳会議で、フランスとオランダで批准できずに挫折したEU憲法にかわる新条約の内容で合意した。この〈リスボン条約〉は12月13日に全加盟国が署名し、各国での批准を経て2009年1月に発効する予定。先のEU憲法にあった憲法、EU国歌、欧州国旗という言葉が削除され、拡大EUで民主的で効率的な運営が行われるよう、EU委の定員、欧州議会の定数や票決方法などを改正、EU大統領にあたる欧州理事会議長と「外相」に相当する〈上級代表〉が新設された。アイルランドのみが国民投票を行い、その他の国は国会批准する。 ●ギイ・モケの手紙朗読で議論沸騰 レジスタンス闘士ギイ・モケの手紙を全国の高校で朗読するというサルコジ大統領の決定に反対論が噴出し、銃殺記念日にあたる10月22日の朗読日は実施に足並みが揃わなかった。大統領が5月にこの件を発表した際は教員や共産党は歓迎したが、8月末に大統領が手紙朗読とともに、元レジスタンス闘士らを招いての追悼式の実施、授業でそのテーマを扱うなどの通達が官報に掲載されて以来、教員組合が「歴史教育への政府干渉」として手紙の朗読を拒否。大統領が出席を予定していたパリのカルノ高校の教員も朗読を拒否し、大統領も前日に出席をキャンセルする事態に。共産党員で17歳のギイ・モケは1941年にナチス占領軍に銃殺された。 |
●エアバスA380の第1号機、初就航 エアバス社の最新大型旅客機A380の第1号機が10月15日にシンガポール航空に納入され、25日に初の商業運航をした。15日の納入日にはエアバス本社のあるトゥールーズで関係者ら550人が参加する盛大な記念式典が催された。A380は世界最大の旅客機で、最大853人の輸送が可能。シンガポール航空が発注した型はベッド付きの個室12室を含み、ビジネス、エコノミー合計で459座席。初運航の座席はネット競売され、最高額は10万ドル(約7万ユーロ)。 ●移民規制法改正法案、最終成立 国民議会と上院は10月23日、移民規制法改正案をそれぞれ賛成282票(反対235)、賛成185票(反対136)で可決し、法案は最終成立した。家族呼び寄せビザ申請の際のDNAテスト導入が議論を呼んだが、最終案ではDNAテストは2009年末まで試験的に導入され、戸籍に不備がある国の申請者に限って本人の希望によって実施される。費用は国が負担。左派野党はDNAテスト関連条項について憲法評議会に提訴する。そのほか法案には、家族呼び寄せビザ申請時にフランス語とフランス共和国の理念についてのテストを実施し、不合格者には2カ月の研修を義務付け、家族呼び寄せで来仏した子供の親は親の権利と義務について研修を受ける旨の契約書を交わし、それに違反した場合は家族手当の給付停止または滞在許可証更新不可などが盛り込まれた。 ●ラグビーW杯、南アが優勝、仏4位 |