前回はシュロップシャーという英国産の素敵なブルーチーズを紹介したが、今回も、英国産チーズの代表チェダーです。
チェダーは牛乳から作られる、カンタル、ミモレット、ゴーダ同様の非加熱圧搾タイプのチーズ。高さ30センチ、直径35センチ以上、重さ20キロという大型チーズだ。16世紀ごろから、サマーセット県のチェダー村で作られはじめたが、それ以降は英国からの移民によって世界中に広まった。日本のプロセスチーズのもとになったのも、多分このチェダー。工場で生産される角形のものは、英国人の朝食のテーブルによく登場する。
写真のチェダーは、フェルミエ(農家)製。この美しいクリーム色は、着色されていない自然色。大きくてもろいので、チーズ屋さんも切るのに苦労して、こんな形になりました。弾力のある歯ざわり、クリーミーで木の実のような香りがするけれど、これはやや熟成が進んでいるので、やや塩味が強くなり、こくもあり、アミノ酸がしゃりっと歯にあたる。うまい! サラダに入れてもいいなあ。(真)