ラ・ヴィレットの科学産業都市の一角で行われている「生体計測展」では、体の細かな特徴で相手を特定する生体認証の歴史や最新技術が、コンパクトに展示され、顔輪郭のコンピューター解析や、筆跡鑑定システムを、子供が大喜びでトライしている。ただ、この技術が犯罪捜査や外国人管理の切り札の指紋に集約されると聞くと、管理を強める世界の現状を思い知らされる。フランスでは顔写真と指紋の情報をICチップに入れた銀行カード大の身分証が2年後には有料で義務化されることが決まっていると知ると、展示の後援者が軍事関係企業のセキュリティー技術大手のサジェム社であることも気になってくるところだ。(公) | ラ・ヴィレット科学産業都市。 2007年1月7日迄(月休)。 |