パルマンティエ大通りの幼稚園の掲示板に、右のようなメッセージが貼ってある。カンボ君(5歳半)は、この幼稚園に通っている男の子。3歳のファトゥーという妹がいる。彼らの両親は1987年にマリからフランスにやってきた。父親のアブドゥライ・ディアバテは、仕事を見つけるために、やむを得ず偽の書類を使ったために、1999年から滞在許可申請が拒否されてきた。そして最近、内務省から国外退去の命令が届いた。これに対して幼稚園全体が立ち上がった。 「カンボは素晴らしい男の子だ。お父さんも、幼稚園のことや他の子供たちにも心を配る信頼できる人。彼らを国外に追放するなんてあまりにもひどい!」と担任の先生。「こんなにフランス社会にとけ込んでいる家族が、こんな状況におい込まれてしまうことを誰が理解できるだろう」と園長先生。 家族の内務省への召喚が近づいた5月4日朝、幼稚園前に、子供たち、父兄、先生ら300人が集まり大通りを封鎖、「ディアバテ一家に滞在許可証を!」と、車を運転している人や道行く人たちに訴えた。(真) |
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