日本人のピアニスト赤上晴子さんを中心に、3年前に結成されたカルテット。音楽院の教師でもあるドラマーのティエリー・タルデュー、東京や横浜などで演奏活動を長年していたテナーサックス奏者の堤のりあき、オーストラリア出身のベーシスト、ジェームズ・サフォーと、経歴もスタイルもさまざまな4人が奏でるジャズ「エキゾチックで陽気、そしてちょっと〈わさび〉がきいている」。そんな音楽が彼らのスタイルになっていて、赤とんぼなど、童謡を編曲した曲からジャズのスタンダードまで、オリジナルな構成のプログラムになっている。 15年前からフランスに住んでいる赤上さん。プレス、ライターとしての仕事のかたわら、ジャズピアノをパリのいろいろな学校で学ぶ。作曲を 始めたのは4年ほど前。当初はフランス人に少しでも近づこうと努力していたが、少しずつ日本人としての自分を大切にしたくなってきた。また、身ごもったころに昔の日本の歌をお腹の子に歌ったりしていたことも影響し、自分スタイルのジャズが生まれてきたようだ。日本のなつかしい音色とジャズ。ふだんとはひと味ちがったコンサートが楽しめる。(尚) |
4月21日/19h。12€(前売り10€)。
7 Lezards : 10 rue des Rosiers 4e 01.4887.0897 M。Saint-Paul |
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●Les 4 filles de l’Industrie 〈工場の4人娘〉のコンサートには、新しい音がどんどん生まれてくる現場に立ち会っているような興奮がある。J-M・メサとJ-F・ポヴォロスのギター、J-F・ビネのサンプラー、佐藤真のドラムスに、今回は、バロック音楽やロマン派のリードを得意とするカウンターテナー歌手J・ニルエが参加。これまで以上に抒情的な世界が広がることだろう。4月20日/20h30。10€。 |
Le Studio 14 Paradis : 14 rue de Paradis 10e M。Chateau d’eau |
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