●スカーフをかぶり続ける女子生徒 9月19日のフィヨン教育相の発表によると、学校側の説得にもかかわらず、法律で禁止されたイスラムのスカーフを校内でかぶっている女子生徒は、フランス全国で101人。学校側と女子生徒側の話し合い期間はもうすぐ終了。彼女たちがかぶり続ける場合は退校処分になる可能性が強い。 ●オートバイ利用者がデモ 交通事故防止のため、政府は、10月31日より、町中以外では日中でも車のライトをつけることを奨励していく予定だが、オートバイを利用している人たちは、オートバイと車との見分けがつきにくくなり危険、と強く反対している。9月19日、パリ、リヨンなど各地でデモ。車を運転している人たちに、政府の奨励に従わないようにとアピール。 |
「社会と環境の均衡を破壊したり、弱者を押しつぶしたり、さまざまな人権を否定するグローバル化には、未来がない」
9月20日、ニューヨークの国連本部でシラク大統領。 「目覚ましい才能に恵まれていたフランソワーズ・サガンは、私たちに、生きる力や趣味の良さだけでなく、ふだんは臆病さによって隠されているが、作品の中にちらりと顔を出す〈ある微笑〉の優しさを残してくれた」 |
115億€ 9月15日に、会計検査院(La Cour des comptes)が発表した、2003年度の社会保障部門の赤字額。これまで最大の赤字だった1995年の103億€を大幅に上回ることになった。 |
8月20日、イラクのナジャフ付近で、仏人記者2人と彼らのシリア人運転手が拉致されて1カ月以上が経った。 パリ市庁舎正面には、彼ら3人の写真が掲げられている。 この日は彼らを支援する集会の準備中。 3人の解放を願って署名する市民たちも 後を絶たない(写真左)。 |
●無賃乗車のホームレスに有罪判決 9月19日、リヨンの軽罪裁判所は、34回も地下鉄の無賃乗車でつかまっている、身体障害者でホームレスの25歳の男性に、禁固2カ月、罰金500€の判決。15歳の時からホームレスの生活を続けているこの男性は、障害者手当として月557eの収入があるのみ。「ふだん寝泊まりしている通りから無料の食事サービスがある福祉センターまで、毎日メトロを利用しなければならないが、彼の収入では無賃乗車するしかない」という弁護士側の主張は通じなかった。 ●シラク大統領は途上国の味方 9月20日、シラク大統領は、ブラジルのルーラ大統領の招きで、ニューヨークの国連本部で開かれた飢餓と貧困をテーマにした首脳会議に出席。現在の途上国経済援助を倍増し、年間680億ドルを可能にする「経済的にも妥当な解決策が存在する」と力説。今月初めにフランスが国連に提出したリポートによれば、投機的な国際為替取り引きへの課税(トビン税)、国際的大企業の純益への課税、国際宝くじの販売などが解決策として挙げられている。 ●フランソワーズ・サガンが亡くなる 9月24日夜、小説家のフランソワーズ・サガンが、ノルマンディー地方オンフルールの病院で心肺機能不全のため亡くなった。69歳。18歳の時に、世界的なベストセラーとなった小説『悲しみよこんにちは』で華々しくデビュー。その後も『ブラームスはお好き』や『熱い恋』などで男と女の孤独ではかない愛を、日常的な軽い口調で書き続けた。スポーツカーや酒にのめり込む奔放な私生活も話題になり、麻薬使用や脱税で有罪判決を受けたこともある。 ●サウジアラビアでフランス人射殺 9月26日午前1時、サウジアラビアの紅海に面した港湾都市ジッダで、フランス人ローラン・バルボさん(45)が自動小銃で射殺された。被害者は、軍事産業向けコンピューター会社タレス社のエンジニアで、ハイパーで買い物を終え帰宅しようとしている矢先だった。サウジアラビアでは、今年に入ってから、イスラム系武装集団による外国人に対するテロが続き、10日前にも首都リヤドで、電話会社に勤務する英国人エンジニアが射殺されている。 |
|