フランスのいいところ、日本よりも気に入っている決定的な部分は、私の場合「人」です。東京(関西はきっともっといいと思う)での希薄でストレスフルな人間関係に疲れはて、パリでの温かい人間関係にいつも癒されてきました。
彼の友人、家族関係を初めて知った時はショックを受けたくらい強い絆、愛情があふれていて、いつも助け合い、だからこそ何があっても大丈夫、という豊かな暮らしを(お金はみんな全然ないんだけれど)しているのです。わたしもその仲間に入れてもらい、英語をしゃべらない人たちといる時はつまらない気分になることもありますが、がんばってたどたどしいフランス語を話すと、みんな嬉しそうに我慢強く聞いてくれ、少しずつコミュニケーションを深めています。
東京は広すぎて人が分散しすぎ、人と会うのにも 1時間以上かけて東京の反 対側に行かなくてはならないこともあります。パリはとにかく狭いので毎日のように誰かと気軽に、しかもお金もかけずに会えるというのが本当に嬉しい。
また、ちょっとシックななりをして街を歩いていたら人の反応が全然違うのに驚きました。ジーンズ、スニーカーの時より明らかに敬意のある対応をしてくれるのです。調子に乗ってフランス語もろくに話せないのに堂々と歩き回り、なんだかいい気分になったのも、今回フランスを好きになった理由かもしれません。
(ミネット)