建物の住人がみんな中庭に集まって大パーティー!
5月27日は〈建物の住人パーティー 〉の日
頭上からドンドンと響く足音。犬の吠える声。乱暴な扉の閉め方・・・上下左右を人に囲まれたアパート暮らしにつきものの不平不満は、言い出したらきりがない。「隣人の騒音を警察へ通報する件数は、ここ数年で300%増加しています」と〈immeubles en fête 建物の住人パーティー 〉協会のペリファン会長はいう。
管理費を安く抑えるために、住人の相談役でもある管理人をおかなくなったり、住人たちは、じかに隣人と向かい合って話すのを避けたり…どうもギクシャクしがちなのが、お隣さんとの関係。
しかしこの世の中、イバラの道ばかりではないかもしれない。このところ耳にするのが、隣人同士のちょっとしたパーティーの話題。それは建物全体の住人が参加するものだったり、通り沿いの住人が参加する大規模のものだったり。パリだけでなく、地方でも同様の動きがうかがえる。
80歳以上の老人のひとり暮らしが、ロンドン、ニューヨーク、東京などを抜いてトップのパリ(1999年 INSEE調べ)。核家族がさらに核分裂して、増加する一方のひとり暮らし。そんな状況で「人に干渉しない・されない」を美徳としていた風潮は、変わりつつあるのだろうか?(美)