●2002年は失業率が上昇 昨年12月も失業率が前月比0.8%アップし、1年間で4.8%上昇。現在の失業率は9.1%、失業者は230万6800人。 ●カフェの飲み物も大幅に値上がり ユーロ移行で懸念されていた2002年の物価上昇だが、INSEE(国立統計経済研究所)による最終的な上昇率は1.9%。値上がりが目立ったのはカフェの飲み物。コーヒーはコーヒー豆が1.3%値下がりしたのにもかかわらず5.3%増。ワインも6.1%増。ほかでは、クリーニング代が3.6%、車の修理代が5.5%、石鹸やシャンプーなどが6.1%、植物油が6.2%と値上がりしている。 ●ハンドボール世界選手権 ポルトガルのリスボンで開催されたハンドボール選手権の準決勝で、フランスチームは、一点差でドイツチームに惜敗したが、2月2日、3位決定戦ではスペインを27-22で破り銅メダル。決勝戦はクロアチアがドイツを34-31で破り金メダル。 ●危険な踏切り400カ所 2月2日、カレー市とリール市間を結ぶ電車が、パ・ド・カレー近くの踏切りで立ち往生している乗用車に激突。乗用車に乗っていた5人が即死した。この1年間で、踏切りでの電車と乗用車の衝突は150件あり、40人が死亡している。RFF(フランス鉄道局)によると、危険な踏切りはフランス全国で約400カ所、2012年までにそのうちの半数を廃止する予定。 ●4人の若者、奇跡の生還 2月3日、サヴォワ県ル・ボフォルタン山塊のロッセ山(標高2449m)で、スノーボードを抱えて山頂に向かった4人の若者が夕方になっても帰還せず、家族からの要請で救助隊が出動。3日たっても行方不明で安否が気遣われていたが、6日の午後4時ごろ、2150m地点の急斜面に雪穴を掘って避難していた4人が発見された。体温が35度に下がっていたが全員無事。なだれ発生指数最大の5という悪天候の中、無理に動かず体を寄せ合って暖をとっていたことが生還につながった。 ●フランス第2の航空会社、倒産寸前 エール・フランスに次ぐフランス第2の航空会社エール・リブは、8000万€以上の赤字を抱え倒産寸前。オランダのイムカ社が、エアバス30機を安く買い上げることができるなら7000万€のテコ入れも可能と申し出ていた。2月5日から6日にかけての交渉は、エアバスの価格で座礁に乗り上げ、イムカ社は手を引くことを決定。即刻、エール・リブ社の航行操業権が剥奪され、同社の便はすべてキャンセルされた。この決定は、2月のバカンスに旅立つために、オルリー空港やロワシー空港にやって来た旅行客にとっては寝耳に水。エール・フランスの便への振り替えなどもスムーズにいかず、混乱が続いた。パイロット、スチュワーデス、地上勤務など合わせて3200人の失業が懸念されている。 ●色鮮やかな鮭は目に悪い 養殖サケの身は、本来は灰色っぽくなるはずだが、エビを食べている天然サケのような赤味を帯びるのは、飼料に混ぜてある着色料のせい。この着色料は、鶏卵の黄身の色をよくするためにも使われているが、最近の調査で、人間の網膜に障害を与えることがわかり、1月27日、欧州委員会は、本年度末よりこの着色料の使用量を、これまでの約1/3(飼料1キロあたり25ミリグラム)に控えることを決定した。これでサケの見た目は悪くなるけれど、目は悪くならない! |