2000年9月、イスラエルのシャロン現首相がエルサレムにあるイスラム聖地を訪問。それをきっかけにパレスチナ住民によるインティファーダや自爆テロが再発し、イスラエル軍はパレスチナ自治区の爆撃や侵攻を繰り返し、イスラエル・パレスチナの和平交渉は中断状態だ。 フランス・パレスチナ代表レイラ・シャヒッドさん(53)は、テレビやラジオだけではなく、声がかかればフランスの片隅にある小さな町にも出かけ、柔らかでいながら説得力ある口調でパレスチナ国家創設を根気強く訴える。 シャヒッドさんは両親の亡命先、レバノンのベイルートで生まれた。「子ども時代、母はいつも泣いていました。いつかパレスチナに戻るだろうと確信しながらも、両親の歴史からは隔絶されているという気持ちを抱きながら育ちました」。ヨーロッパで大学を卒業し、1989年にアイルランドのPLO代表、1993年に今のポストに着任。貴重な余暇は、現代美術館めぐりに費やされるという。「新しいことを発見できるし、何よりも静か…」(真) |
“Lorsque j’était enfant, ma mère pleurait tout le temps. |