リンゴの搾り汁を自然発酵させて作る発泡性のアルコール飲料。おなじみのクレープに欠かせない。ノルマンディー地方やブルターニュ地方が主な産地で、さまざまな風味のリンゴをどうブレンドするかによって、それぞれのシードルの個性が出てくるという。アルコール度が最低5%ないと本格的なシードルとは認められないが、アルコール度を増すための糖分添加は禁止されている。そこで、5%以下のものは、糖分がまだアルコール化していないために、甘みが強く〈doux〉と明記されている。5%以上になると〈demi-sec〉、〈sec〉、〈brut〉、〈fermier〉などと明記される。フィルターを通さず濁ったものもあり、これがうまい! このシードルを蒸留すると、カルヴァドスというリンゴブランデーになる。