●決闘ラ・デファンス 1月27日16時ごろ、ラ・デファンスの広場やショッピングセンターで、イヴリーヌ県の敵対グループの若者約300人が、野球のバット、ナイフ、斧、催涙ガスなどを使って乱闘を繰り広げた。その後も18時すぎまで、かけつけた機動隊と若者の間で騒ぎが続き、土曜日で買い物に来ていた一般市民はパニック状態になり、商店内などに避難。若者2人がナイフで刺されて重傷、30人が検挙された。 ●アメリカ賞はヴァレンヌが圧勝 1月28日、競馬の繋駕 (けいが) 速歩レースのクラシック、 第80回アメリカ賞がヴァンセンヌ競馬場で開催された。昨年はスタートで大きく出遅れ3位に甘んじたイタリアの名馬ヴァレンヌが、終始トップで圧勝、250万フランの賞金を獲得した。 ●デモ、デモ 1月25日、Medef (Mouvement des entre-prises de Franceフランス経営者連合) が提案する定年65歳制に反対して、フランス各地で全組合統一デモ。パリで5万人、マルセイユで3万人など30万人が参加、95年12月以来の大規模なデモになった。30日には、全国で12万人の公務員が賃上げを要求してデモ。 ●「地中海クラブ」の生みの親死す 2月4日未明、ジルベール・トリガノさんが亡くなった。80歳。テント用生地を販売していたトリガノさんは、1950年バレアレス諸島に、手ごろな料金のバカンス村をオープン。これが地中海クラブのはじまりで、初対面から”tu” で呼び合いながらさまざまな活動を楽しもう、という地中海クラブ・スタイルはフランス人のバカンス観を一新した。 ●ハンドボールもフランス強し 2月4日、パリのベルシー・スポーツセンターでハンドボール世界選手権の決勝がおこなわれた。フランスチームは、世界一と定評のあるスウェーデンと接戦を演じ、終了10秒前に同点に追いつき、延長戦でも終了間際に気力の3点をあげ28-25で勝利。95年の世界選手権に次いで2度目のチャンピオンの座に。 ●自殺が減らない 2月5日は自殺予防デー。フランスでは毎年1 万1000人が自殺しており、人口に対する自殺率は、西欧ではフィンランド、デンマーク、オーストリアに次ぐ。15歳から24歳の間の若者の自殺は800件に達する。ジロンド県で実施された中学生・高校生を対象にした調査によると、女子生徒の19%、男子生徒の9%が自殺未遂の経験があるという不安な数字が出た。学校の看護婦 (夫) にアドバイスを受けたり、話を聞いてもらいたい、という要望が強いこともわかった。 |
●仏女子アルペンスキー好成績 今シーズン絶好調のレジーヌ・カヴァニューさん(30) は、オーストリアのザンクトアントンで開催されていた世界アルペンスキー選手権でも、1月30日、スーパー大回転で金。2位のコストネル選手 (伊) との差はわずか0.05秒!2月7日には、女子回転でクリステル・サイオニさんが銀メダル。 ●エルフ疑惑事件裁判 1月22日から、エルフ疑惑事件裁判が、パリ軽罪裁判所で始まった。ドヴィエール=ジョンクール被告は、1400万フランでパリ7区に購入したアパートの資金がエルフ社から出ていたことを認め、当時愛人だったデュマ元外相はその事実を知っていたと証言。デュマ被告は、その証言を全面的に否定。事件当時エルフ社の会長だったルフロック=プリジャン被告は、2番目の実力者だったアルフレッド・シルヴァン被告が独断で資金を贈与したと主張。ところが、事件の鍵を握っているそのアルフレッド・シルヴァン被告が、2月2日、逃亡先のフィリピンで逮捕され、ドイツで取り調べを受けた後、6日にフランスに移送され、ラ・サンテ刑務所に勾留された。シルヴァン被告が弁護の準備をするために裁判は1カ月中断され、3月12 日に再開されるが、どんな爆弾証言が飛び出すか、他の被告たちは戦々恐々。 |