●ルペン氏の欧州議員資格剥奪 1997年、国民戦線党のジャン=マリ・ルペン党首は、マント・ラ・ジョリ市のプルヴァスト=ベルジャル市長に暴行を加えた罪で、1年間被選挙権剥奪の刑が確定していたが、ジョスパン首相が署名した4月22日付けの政令で欧州議員資格を失うことになった。「これは陰謀だ。政府は私を黙らせようとしている」とルペン氏は反撃。 ●サッカーはモナコとグニョンが優勝 4月15日、モナコはナンシーと接戦の末2-2の引き分けに持ち込み、2位のリヨンに勝ち点で10点の差をつけて、早々とプロサッカー・リーグ (仏選手権) の優勝を決めた。今年はベテランのシモーネ選手や若手のトレズゲ選手など、攻撃陣の活躍が著しかった。4月22日には、1部と2部リーグのチームで争われるリーグ杯の決勝戦が行われたが、ブルターニュ地方にあるグニョン市 (人口9000人) のチームが、PSG (パリ・サンジェルマン) を2-0で破って初優勝。 ●マクドナルドで爆弾テロ 4月19日午前10時ごろ、ブルターニュ地方のケヴェール市にあるマクドナルドの裏口に仕掛けられたダイナマイトが爆発し、従業員のローランス・テュルベックさん (28) が即死した。また、同朝、レンヌ市の中央郵便局前でも未発のダイナマイトが発見された。使われたダイナマイトは、昨年9月にやはりブルターニュ地方で盗まれた8トンのダイナマイトの一部。爆弾を仕掛けたのはブルターニュ独立運動の過激派ARB (Armee revolutionnaire bretonne ブルターニュ革命軍) で、殺人の狙いはなくタイマーの操作ミスではないかという疑いが強まっている。爆弾テロで死者が出たのは、1996年のRERポール・ロワイヤル駅事件 (死者4人) 以来のこと。 ●せっかくの好意がムダ 昨年12月26日の大暴風でヴェルサイユ宮殿庭園の樹木1万本以上が倒れた。この窮状を救おうと米国から5000本の苗木が寄贈されたが、そのうちの3200本はその木が健康であるという保証書がなく、税関で差し押さえられた後、米国に送り返されてしまった。外国から輸入される樹木に寄生する昆虫類がひきおこす害は無視できず、19世紀には、米国から入った数本の木に寄生していたブドウネアブラムシが繁殖して、フランス中のブドウの木がほとんど絶滅状態になった。 ●警察官を殺人容疑で逮捕 4月16日未明、リール市郊外で、盗難車と思われる車を停止させた警察官2人のうちの1人が、助手席に乗っていたリアッド・ハムラウイさん (23) に発砲、銃弾が頭部を貫通しハムラウイさんは即死した。検察官は「これだけの近距離から後頭部に発砲するという行為は殺人の意志があったとみなすべき」と発表。勤務中の警察官が殺人の容疑で捜査されることはまれだが、同じ団地に住む若者たちの怒りはおさまらず、17日夜から18日朝にかけて車に火をつけたり、機動隊に投石したりして71人が逮捕された。ハムラウイさんは彼の就職祝いの帰りだった。 ●ルイ17世はやはり獄死 最近行われたDNA鑑定で、1795年6月12日にタンプル刑務所で病死した子供は、まさしくルイ16世の嫡子ルイ17世であったことが判明した。当時検死の際に摘出され、その後パリ郊外のサン・ドニ大聖堂に保存されていた心臓から抽出されたDNAと、マリー・アントワネット王妃や彼女の子孫の毛髪から抽出されたDNAを比較してわかったもの。王党派の間では、病死したのはルイ17世の替え玉で、彼は逃亡して生き延びたという説が信じられ、100人近くが「私がルイ17世」と名乗り出ている。 |
■ICカード損失・盗難の場合 電話やミニテル、インターネットで何者かにカードの16桁数字を悪用された時は銀行に届ければ口座から差し引かれた額は返済される。でもカードをなくしたり盗まれた時、暗証番号が使用されなくても、銀行によってはカードの保持者に責任額として最高600Fを請求するところもあり、暗証番号も悪用されてしまった場合は、責任額は3000Fまで達する。どちらにしても被害を被るのは、通販商品の代金が支払われない業者や商人。 ■ひったくりのトップはケイタイ 毎月約400個のケイタイ電話がスリにあっており、99年度に初めて盗難車数を上回った。年少者によるひったくりが横行しており、町中で大声で通話したり手に持っていたりベルトにカッコよくさげていたりすると、ちびっこスリたちに狙われる。盗品はバルベス界隈などで1個100F~200Fで転売。裏側に記された15桁の数字を控えておけば、警察に届け出るときに役立つ。最近は、工場や倉庫から運送中のトラックを高速道路で襲う”海賊”も出没、盗品はイタリアなどで販売されているとか。 |