ジョスリーヌ Jocelyne 68年5月当時 “ワンダー” サン・トゥアン工場勤務 N° 418 1998-06-15 68年5月半ば、雨漏りがするような工場で苛酷な速度のベルトコンベアを前にして、電池にマンガンなどを詰めていた女工さんたちもスト突入。彼女たちは、最低賃金にも達しない給料の値上げだけでなく、シャワー室や午前と午後一回の休憩時間を要求。ジョスリーヌさんはその一人だった。6月になると、新左翼の労働組合への進出を怖れた労働総同盟 CGT は、グルネル協定で一応の目標を達成したことをきっかけに、現場の切実な声に耳をふさいでスト中止を指令する。操業再開が決まった “ワンダー”工場の前で、組合幹部の説得に抗議してジョスリーヌさんは叫ぶ。「イヤです。工場には戻らない。あんな監獄には二度と足を踏み入れない。私たちはこんなにも汚く真っ黒だ!」その後の彼女の行方をさぐったエルヴェ・ルルーのドキュメンタリー映画『操業再開』で、繰り返し聞かれるその叫びを忘れることができない (真) *” Reprise” / Ed. Montparnasse “Non ! je ne rentrerai pas, je ne fouterai plus les pieds dans cette taule (…) on est dégueulasse jusque la on est toute noire ! Share on : Recommandé:おすすめ記事 フランスにもいたオモシロ候補。 冬空や青い目玉で五七五! 「人間的な、あまりに人間的な」 ブリュッセルからシャンソンの新風が。 初の依頼人はドンキホーテ? 念願のウィンブルドンで優勝。