OVNI 408 : 1998/1/15 N° 408 1998-01-15 ■テロリスト、カルロスに終身刑 1974年 9月サンジェルマンのドラッグストア爆弾テロ(2人死亡、 34人負傷)から83年マルセイユの駅での爆弾テロ(5人死亡)まで、仏国内で最低 6件の爆弾テロの首謀者と見られるベネズエラ人カルロス(実名イリッチ・ラミレス・サンチェス)の公判が 12/12日パリ重罪院で開始。 75/6/27日、 5区のアパートをDST(国土監視局)警官が捜査した際、居合わせたカルロスが警官 2人と情報提供者のレバノン人 1人を撃ち殺した事件の裁判だが、92年欠席裁判ですでに被告は終身刑に。逃亡したカルロスは94年スーダンで逮捕されパリに連行、今回の裁判に至る。23日、重罪院は被告に終身刑判決を下す。 ■エマニュエリ氏失脚 エマニュエリ下院財政委委員長は社党財政部長時代のウルバ (URBA)コンサルタント社を介した建設業界からの政党資金収賄容疑で、 93/3/13日レンヌ控訴院による執行猶予付き懲役18カ月、罰金 3万フラン、 公民権 2年間、被選挙権 4年間剥奪の判決。破棄院に上告したが12/16日却下され控訴院判決が確定。オランド社党書記長は大統領に謁見を申し込もうとしたが、18日エマニュエリ氏は国会議員・ランド地方議会議長を辞任すると表明。 ■警官による “過失” 射殺事件 12/17日フォンテーヌブローで盗難車を運転した青年(17)が検問を無視し警官に射殺された事件に次ぎ、18日リヨンのデュシェール地区で警官による 2人の青年の尋問・連行を友人フェルナンデス氏(24、 3児の父親)が阻止しようとしたため、3人とも連行。警察署で、警官の1人(40)が押収したポンプ銃を操作中、発射、フ氏のあごに命中し即死。24日同警官が辞職。彼はすでに2度停職処分を受けている。同夜、青年らが数台の車に放火、騒乱状態に。22日故フ氏遺族と住民 500人が警官の行き過ぎに抗議し沈黙の行進。 ■コカコーラがオランジーナを買収 パスティスで有名なペルノ・リカール社製のオランジーナをコカコーラ社が50億フランで買収すると決定(12/22)。 仏ソフトドリンク市場の46%を占めるコーラの、ペプシへの先手? ■ルペンのガス室末梢事説を処罰 12/5日ミュンヘンにおける元ナチ親衛隊員の招待席上のルペンによるガス室末梢事説の再発言 (87年)に対しナンテール民事裁は12/27日ルペンに、11団体への1~1500フランの損害賠償金支払いと、全国・地方紙10紙及び週刊誌 6誌に判決文の掲載(総額30万フラン)を命令。遅滞の場合、1日 5000F。 ■年末ストラスブールで車炎上 12/24日から元旦にかけて郊外の青少年らが車に放火、 計約80台が炎上 (97年は約500台)。同地区の失業率は 30%で若者達の鬱憤が爆発。スタンジェ検事が「警察の取締り能力ゼロ」と暴言しひんしゅくを買い、ギグー法相が同検事を召喚。 5日地方裁は検挙者7人のうち 4人に18カ月~2年の重刑判決。 ★故モナコ王妃も太陽寺院に入信? 12/29日英TV4チャンネルのドキュメンタリー「新興宗教」の中で、故グレース王妃が生前に一時「太陽寺院」に所属し1000万ドル献金したと元信徒が明かす。12/22日、仏政府は被害者保護団体が集団に対し提訴できる資格を認める。 ★トルコ、イラン脱出のクルド難民 12/29日クルド人 835人を乗せた貨物船がイタリア沖に座礁。多国籍マフィアによる不法入国網が露見。1/8日ローマで、EUシェンゲン協定国7カ国とトルコの警視総監らが、不法移民組織網に対する対策を討議。 ★ETAテロ、国民党議員を狙う 1/9日分離派非合法組織ETAが車に仕掛けた時限爆弾で国民党イルレタゴエナ市議(34)が即死。この6カ月で国民党議員3人がテロの対象に。 Share on : Recommandé:おすすめ記事 11月21日の国鉄スト情報。 中学校教員殺害事件の公判が始まる。 前代未聞の〈マザン事件〉裁判始まる。 トラン・トゥ・ニャーさんの闘い − フランスで枯葉剤訴訟。 人気コメディアンの解雇と、揺れるメディアの自由。 広島・長崎の原爆語り継ぐ4日間、トゥールで開催。