Kasse Mady Diabate
13世紀から続くグリオの家系に生まれたカセ・マディ・ジャバテは、村の祭りなどでマリ王国の英雄譚を歌うかたわら、70年代初めには、ボンカナ・マイガの名アレンジによって、『Fode』というアフリカンポップスの傑作アルバムを出し、一躍サリフ・ケイタを脅かす存在になる。それに続く『Koulandjan』ではホーンやドラムスが姿を消し、伝統に戻る。そのアルバムについて「夜の深いしじまから朝日の輝きへ移り変わっていくような声の表情、僕らの体をふるわすような力!」と書いたことがある。今回のパリ公演も、バラケ・シショコのコラ、ランシネ・クヤテのバラフォン、マカン・トゥンカニのンゴニと、それぞれの楽器の名人たちの 「奇跡的な音の舞い」をバックに、グリオ歌の素晴らしさを披露してくれるだろう。早めに予約を。(真)
14日 17h。22€ / 26€。
Théâtre de la Ville :
2 place du Châtelet 4e
01.4274.2277 M°Châtelet
www.theatredelaville-paris.com