観光大国フランスは、〈 ナチュリスム 〉でも世界一の人気者だ。年間150万人のフランス人と200万人の外国人が、一糸まとわぬ姿のナチュリスム・バカンスをフランスで楽しんでいる。ナチュリスム連盟に加盟しているビーチや河川、湖は全国に73カ所、バカンス村は155カ所。その他の施設も含めると、400カ所以上ある。約3千の雇用も創出しているだけあって、フランス観光開発機構のような公的機関もサイトなどで奨励している。
〈naturisme〉という言葉は18世紀に現れた。自然との調和、他者の尊重、全裸で日光を浴び、運動して心身を健康にする。裸なら社会的な地位など関係なく平等、というような社会的束縛から自由になる意図や、消費社会に歯止めをかけ環境を守ろうというエコロジスト的な思惑もある。ただ裸になることを楽しむ「ヌーディスト」とは違う、とナチュリストたちが声高に言うゆえんだ。
今年、フランス・ナチュリスム連盟は発足65周年を機に「世界ナチュリストの日」を設け、ボーリング大会やハイキングなどを開催。これがまた、楽しそうなのだ…。
さぁ、この夏こそ服を脱いで、全身で太陽を浴びに行こう!(美)