1回〜4回
「頬にキスしませんか」と誘われて、右左右と3回で止めたら、「私のところでは4回よ」と言われたりする。パリやパリ近郊では3回か4回が多いが、フランス北部や南西部ではふつう2回だったりと、地方や家族によって回数が変わるからややこしい。
ブルターニュ地方のフィニステール県ではbiseは1回だけ。ところが他の地方の影響で2回が増えているという。この傾向に対して、同県のブレスト市にある〈Grubub〉という協会が反逆の旗をひるがえした。「ここ数年、bise2回という野蛮な習慣がブレスト市にもはびこっている。この危険な社会的習慣が、どうして、どうやって陰険に広まっていくのかは定かではないが、まだ遅くはない。1回に戻すよう闘おう!」
頬のキス、男同士の間でも30代、40代を中心に増える傾向にある。(真)