企業研修の乱用を規制する法案の審議が2月19日に国民議会で始まった。大学生の企業研修は専攻によっては義務付けられているが、研修乱用を規制する法があるにもかかわらず、研修生を正社員の代わりに使う企業が後を絶たず、研修生の抗議運動も続いているため、新たな法案が提出された。内容は、従業員50人以上の企業では研修生の数を全従業員の10%以下にする、週の労働時間は48時間以下、2カ月以上の研修には有給休暇を与える、研修期間は6カ月以内など。2006年に60万人だった研修生数は2012年で120万人(うち大学生84万人)にも上る。現行法では2カ月以上の研修は月436ユーロの報酬が義務付けられている。経営者団体は同法案に反対している。