2月4〜6日、フランスの西部や北部に新たな嵐「ペトラ」「クメラ」が猛威を振るい、フィニステール県に強風・洪水・高波警報、35県に同注意報が出された。各地で時速110〜128kmの強風が観測され、7日朝時点で5万5千世帯が停電。フィニステール県のモルレ市が川の氾濫で冠水して一時は交通が遮断されるなど、各地で洪水が発生した。ブルターニュ地方は8日に別の嵐「ルース」に襲われ、12月半ば以来相次ぐ災害に見舞われた。また、ピレネー・アトランティック県では5日、バイヨンヌ港に入ろうとしたスペインの軽油輸送船が高波によって突堤に衝突し船体が3つに裂けた。20トンの軽油が漏れたが、荒波に分散し、海岸汚染はなかった模様。船のタンクに残っていた70トンの軽油は8日にポンプでくみ出された。