ボクが最近一番よく聴いているヴァイオリニストは、イザベル・ファウスト。メシアンの『世の終わりのための四重奏曲』での彼女の演奏に感動して以来とりこになっている。バルトーク、バッハ、ベートーヴェンなどの曲で、不要なビブラートは避け、自然なフレージングで、音楽に迫っていく。ピアニストのアレクサンドル・メルニコフは最適のパートナーで、彼らのベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全曲集は素晴らしい。今回は、情熱がほとばしるブラームスのソナタ全3曲を演奏する。ほかにディートリッヒ、シューマン、ブラームスが4楽章を分け合ったという珍しいソナタ〈FAE〉。(真)
3月8日17h。19€/14€。
Théâtre de la Ville : 2 place du Châtelet 4e
01.4274.2277 M°Châtelet