通販ラルドゥート社の親会社ケリング(旧PPR)は12月4日、ナタリー・バラ現社長にラルドゥート社を譲渡する意向を明らかにした。同社は2001年時点では25カ国に従業員2万3千人を擁する世界3位の通販会社だったが、その後、競争激化で経営が悪化し、2008年には国内で672人の人員削減を含むリストラを決行。PPRは2011年から売却先を探していた。現在同社の従業員は国内3150人、国外900人。バラ社長の買収案によると、同じく同社の株主である、ケリングの重役エリック・クルテイユ氏も共同経営者となる。バラ社長は人員削減を最小限に食い止めるとしているが、同社従業員は雇用の保証を求めて抗議デモを展開している。