きょうはボージョレ・ヌーヴォー解禁日。ところがである、パリでは、「Le Beaujolais Nouveau est arrivé!」といったポスターを貼っているカフェが減ってしまった。話題にもなっていない。カウンターにたるものっていない! さすがにちょっとさびしい。前々号の「ボージョレ・ヌーヴォーは恋の味」というコラムで「値段も『新酒なのにこの値段!』と腹が立つほどに上がった」と書いたけれど、そんな業者のおごりが災いしたのか。あるいは、どうせ安くもない値段で飲むのなら、ボージョレでもモルゴンやジュリエナスの銘酒の方がいいや、という飲み助の良識が勝ったのか。でもボクらはこれからやはりボージョレ・ヌーヴォー。