11月22日、子宮頸がん予防ワクチンの接種によって多発性硬化症になったとして、18歳のボルドーの女性がワクチン「Gardasil」製造元のサノフィ=パスツール社と仏医薬品安全局を相手取って訴えを起こした。女性は2010年に同ワクチンを2回目に接種した直後に意識不明となり、身体の一部が麻痺して多発性硬化症と診断された。アキテーヌ地域圏の医薬品事故補償委員会は同ワクチンと病気に何らかの関係があるとしてこの件を調停し、サノフィ=パスツール社が女性の被った損害の50%を支払う提案をした。フランス医薬品安全局はワクチンと重篤な副作用の因果関係は科学的に証明されていないとしている。この女性の弁護士の事務所には50件以上の問い合わせがあるため、今後、提訴する人が増える可能性もある。