会計監査院は7月18日、仏ベルギー銀行「デクシア」の救済にかかったフランスの公的資金は66億ユーロ(国庫27億ユーロ、預金供託公庫39億ユーロ)に上り、今後さらに増大するとの報告書を公表した。ベルギー政府も同程度の負担をした。デクシアは1996年にベルギーとフランスの地方公共団体向けの融資に特化した2銀行が合併して設立されたが、金融危機で膨大な不良債権を抱えて2011年に経営破たん。両政府が支援し、政府保証を与えて救済した。しかし、最近財政破たんした米デトロイト市の債券保有で5900万ユーロの損失を出したように、地方公共団体への融資関係の不良債権は今後も増える可能性が大。会計監査院は当時の経営陣6人が計2060万ユーロの退職金を得たことを批判し、経営破たんの責任を追及し、退職金を減額するべきと勧告した。