7月12日、パリ発リモージュ行きの列車がエッソンヌ県ブレティニー・シュル・オルジュ駅を通過する直前に脱線し、4車両が横転して死者6人、負傷者60人(うち重傷6人)を出す惨事となった。死者6人のうち4人は駅のホームにいた人で、残り2人は乗客。SNCF(仏国鉄)は14日、脱線の原因はレールから外れてポイント切り替え部分にはみ出していたレール継ぎの金属部品だと発表した。ブレティニー駅はパリ・オーステルリッツ駅とパリ南郊外を結ぶ首都圏高速鉄道(RER)C線およびパリ=仏中部を結ぶ国鉄の両方の路線に位置し、パリ方面の運行は再開されたが、パリ発の列車の全面復旧は7月29日になる予定(25日現在)で、通勤客の足に大きな影響が出た。