4月30日付の風刺週刊紙「カナール・アンシェネ」は、ゲアン前内相の銀行口座に外国からの50万ユーロの振込みがあったことを司法警察が確認したと報じた。2007年の大統領選挙の際にリビアのカダフィ大佐からサルコジ氏に選挙資金が流れたというレバノン人実業家ザイド・タキエディン氏の証言を受けて、パリ検察局が19日に本格的な捜査を開始。それに先立つ予備捜査で、選挙運動の責任者だったゲアン前内相の家宅捜索で2月にこの振込みが確認された。この暴露を受けて、前内相はオランダ人画家アンドリエス・ファン・エールトフェルトの絵数枚を2008年にマレーシアの弁護士に売却した代金だと説明。しかし、絵画輸出申請を文化省に提出していないなど不審な点も。同時に捜査当局は2万〜2万5000ユーロの現金振込みを確認。ゲアン氏は内務省官房長時代の現金ボーナス支給だとした。しかし、当時の内務省官房にいた人はボーナスはなかったと否定している。