フランス電力公社(EDF)は12月3日、フラマンヴィル(マンシュ県)に建設中の第3世代欧州加圧水型炉(EPR)の建設費用が予想額を20億ユーロ上回り、85億ユーロに達すると明らかにした。原子炉の設計見直し、新たな安全基準への対応、福島原発事故後の追加調査などで費用がかさんだと説明。このEPR建設は、計画が決定した2005年当時は、建設費33億ユーロ、2012年操業が予定されていたが、操業は2016年に持ち越され、費用も2008年には40億ユーロ、11年には60億ユーロと見直された。建設には環境保護派や社会党内からも反対の声が多いが、オランド大統領はこれまでの投資を無駄にしないために完成させることを公約した。