パリでも数年前からブームのタパス。リーズナブルな値段で種類が豊富な小皿料理をつまむスタイルは、特に若いパリジャンに大人気。そのタパスのランチセット(デザート付)が10.5€というのは見逃せない。グラスワイン(4€)を付けても15€以下。メニューは日替りで、今日の前菜はエビとスリミの卵とじをとった。卵料理は作り置きのオムレツを予想していたけど、アツアツのでき立ての卵とじが登場。絶妙な火加減でフワッフワかつしっとり。塩加減もバッチリで小躍りしてしまう。メインは臓物の煮込みガリシア風を。気前よく盛られた臓物は全く臭みがなく、ひよこ豆が多すぎないのが嬉しい。うま味が凝縮されたスープは、何ともいえないコクと深み。ピリッとスパイスが効いて、体が芯から暖まり、パンとワインが止まらない。
一皿の上にサラダやメインが盛られたAssiette Composée(15€)もあるけれど、オススメは断然ランチセットか、50種類以上あるタパスを単品で頼むこと。タパスは一皿6€から12€。ニンニクとオリーブオイルの効いたタコやイカなど、きっと満足。店内に神々しく鎮座する、黒豚イベリア種の生ハムPata Negraは一皿22€だが、リオハ産ワインと共に一度は試してみたい。夜は3種類のパエリア(2人前)が38€から44€。予約時にお願いしておこう。(高)
〈スペイン料理〉El Rincón Español
Adresse : 143 rue Amelot, 75011 parisTEL : 01.4807.2520
12h-15h/19h-23h。無休。 - 日曜営業 - 祝日営業 - 22時以降営業