昨年、アラン・ルプレストのアルバム『氷山が溶けてしまう時』が日本でも発売され、シャンソンファンの間で彼の人気が急速に高まる最中、20世紀のランボーと呼ばれた、この偉大な酔どれの歌手・詩人・作家は57歳の若さで自ら命を絶った。ガンに冒され、死の淵(ふち)をさまよいながらもシャンソンの伝統を守り続けた彼の作品を、新人歌手ヤン・ドニが歌う
『 C’est peut-être…Leprest 』が評判だ。彼の舞台は、「言葉の魔術師」ルプレストの視線、手の表情、息づかい、そして心の叫びをしっかり受け継ぐ。
今回は、アコーデオン奏者ガリアーノとのコラボレーションで話題になったルプレストのアルバム『ヴォーチェ・ア・マーノ』から、『たぶん』、『ジターヌ』ほか、ルプレストと歌手ロマン・ディディエとの共作『Chien d’ivrogne』やエチエンヌ・グーピルとの共作『Bilou』など彼の代表作25曲が楽しめる。ルプレストのピアノを10年以上担当したジャン=ルイ・ベイドンの演奏にも期待。(南)
12/17迄の月曜のみ21h15。21€(Fnac)。
Déchargeurs : 3 rue des Déchargeurs 1er
08.9270.1228
M°Châtelet