モスコヴィッシ経済相は8月22日、非課税貯蓄預金「リヴレA」の上限額を9月と年末の2段階方式で50%引き上げると発表した。現行の限度額15300ユーロから9月半ばには19125ユーロになる。これは、福祉住宅の建設を促進するために、その財源であるリヴレAの限度額を2倍にするというオランド大統領の公約を受けたものだが、今年度は50%引き上げに止める。また、中小企業の技術革新への投資を目的とした持続可能開発リヴレ(LDD)も上限額が現行の6000ユーロから9月半ばには12000ユーロに引き上げられる。銀行や保険会社は、課税対象となる貯蓄預金から両リヴレへ預金が流れることを懸念して両リヴレの上限引き上げに反対。また、両リヴレが非課税であることから、預金がリヴレに流れることによって政府の歳入減になるとの批判も。