フランスでは、入国してから1年以内(ワーホリ・学生ビザ除く)にフランスの免許証を申請しないと、国際免許証でも運転ができなくなり、教習所に通わなくてはならなくなるのは前々号で触れた通り。そこで今回は、筆者が実際に免許証を取得するまでの顛末(てんまつ)をお伝えしたい。滞在許可証よりもずっと早くて簡単だろうと思っていたのだが、同じくらいの長い長い道のりだった。
①大使館で日本免許証の翻訳を依頼。
②警視庁Préfectureへ免許取得の申請。次の召喚rendez- vousまで6-12カ月かかるとのこと。
③6カ月経っても連絡が来ないので、再び警視庁へ。「1年はかかる」と言われ、その後2カ月毎に計3回出かけた。
④申請から1年経ち、呼び出し日決定の手紙が届く。
⑤5度目の警視庁。日本で所得した大型トラックの免許を継続する場合は健康診断が必要で、今継続しておかないと後日の申請は一切できないと言われる。
⑥健康診断の予約をとるため指定の市役所へ出かける。しかし手紙でしか受け付けないと断られ、その直後に手紙で申請。
⑦3週間後に健康診断の予約は取れたが、日本帰国の急用が入る。友人に市役所宛手紙を書いてもらい、緊急の用事であることを伝え日程を延期してもらう。
⑧健康診断を実施。診断自体は5分で終了。
⑨警視庁へ。担当者に「発行まで今から1年かかる」と言われ、絶望の思いで警視庁を後にする。
⑩フランス人の友人を伴い、警視庁へ。手違いがあったことを謝罪され、ようやく取得。
⑪2週間後に大使館より連絡があり日本の免許はすぐに戻ってきた。
合わせて1年3カ月もかかったが、手にしたサーモンピンクの免許証を見てホッと安心。しかし正直な感想をひと言で言うと…「疲れました」(和)