ヴァルス内相、サパン労働相らは5月31日、外国人学生の賃金労働者(サラリエ)への滞在書き換えを厳しく制限する2011年5月31日付の内務・労働省共同の「ゲアン通達」を廃止すると明らかにした。6月5日にこの通達に代わる新たな通達が官報に掲載された。ゲアン通達は、高い学歴を持ち、就職を決めた学生にすら国外退去命令を出すケースもあり、フランスの高等教育機関や企業のイメージを損なうとして大学連合などが反対し、学生の反対運動も起きた。新通達は、学生滞在許可証の期限が切れた学生を国外退去させずに6カ月の滞在延長を与えること、書き換え審査の時間を短縮し、仮の労働許可を給付するよう、各地域圏や県の知事に指示している。