ベタンクール事件に関してル・モンド紙記者の情報源を国の情報機関が調べたとされる疑惑で、司法メディア協会と全国記者組合は9月2日、同紙の告訴に加わると明らかにした。リリアーヌ・ベタンクールさんがヴルト元経済相やサルコジ大統領に献金したと、執事のパトリス・ドメストロ氏が供述したことを同紙が2010年7月19日に報じたことを受け、内務省国内中央情報局(DCRI)が同日、同紙記者、ジェラール・ダヴェさんの携帯電話の通信記録をオランジュ社に提出させた。また、21日にはアリオ=マリ法相(当時)の顧問ダヴィッド・セナ氏の通信記録も求めたと疑われている。記者の情報源守秘を侵すことは法律で禁じられている。大統領府や政府はDCRIへの調査依頼を否定している。