インド生まれの彫刻家、アニッシュ・カプーアの展覧会が3カ所で開催されている。
●Monumenta 2011
Anish Kappor «Leviathan»
中は吸い込まれそうな赤い三つの空間。外から見れば、紫の膨らんだ膀胱が三つつながっているかのよう。腹部から下の臓器を想像せずにはいられない。素材はPVCで、空気を入れて膨らませた。
6/23迄(無休)。
Grand Palais : Av. Winston Churchill 8e
●Almost Nothing
タイトルの如く、ほとんどなにもない空間。壁をくりぬいた赤い空間は、見る人の意表を突く。7/23迄(月日休)。
Galerie Kamel Mennour :
47 rue Saint André des Arts 6e
●Anish Kapoor
こちらは逆に、モノに溢れたalmost everythingの空間。有名美術品の複製品の保管所である国立美術学校の礼拝堂内で、所狭しと並ぶコピー作品と競合するかのように、セメントでできた腸か排泄物の山のような形状の作品が並ぶ。めったに公開されない礼拝堂を見るのに良い機会だ。6/11迄(月休)。
Chapelle des Petits-Augustins, Ecole Nationale Supérieure des Beaux-arts de Paris :
14 rue Bonaparte 6e