伝え歩きを始めたべべは、二足歩行の感覚をとらえあっという間に歩き始める。そうなると必要になるのがファーストシューズだ。買い時の目安としては、一日の半分を立って過ごすようになってから。クツ社会の欧米ではかなり早い段階からクツを履かせる習慣があるせいか、思わず手に取りたくなるような可愛い商品にあふれている。しかしここはべべの健やかな足の成長を考え眺めるのみにしたい。ヨチヨチ歩きの段階でもまだむやみに靴を履かせず、まずは裸足で歩く練習をさせてあげよう。裸足が気になる場合は、滑り止めがついた靴下や、やわらかい素材のショーソンchaussonと呼ばれるベビーシューズで対応するのみで十分だ。
さて本題の選び方だが、べべの足にきちんと合った靴であることがもっとも大切。どんなに素晴らしいといわれる商品もべべの足に合わなければ意味がない。まず足を計測してもらえるお店を探し、足の特徴を判断してもらう。なるべくヒモ付きを選びたいところだが、足が細く合わない場合は2本のベルト付きでしっかりフィットさせる。骨構造がしっかりとする3歳まではくるぶしが隠れる程の高さがあるもので、内側はやわらかい革が理想。靴底の厚さは最大でも1センチで堅すぎる素材ではダメ。ヒールの存在も大切だが6ミリ前後。靴を履いた状態で、かかとに大人の小指が入るくらいのスペースをキープ。試し履きはぴったりのクツに巡り合うまで何度でもトライし、本人が歩きやすそうにしていることも大切だ。
言うまでもないが、中古の靴は前の子供の癖がついているので却下。専門家に言わせればファーストシューズはオーダーメイドでも良いくらいだそうだ。また、フランスでは平均で2カ月に一回の再計測がすすめられている。我が子の足の場合、甲が薄くとても細い足だったのでクツ選びはかなり苦労した。結局、足の専門家podologueに中敷を特注した。さすがは石だたみのお国柄、靴とフットケアに関してはとても充実している。(凜)