「メキシコが開発途上国であるからといって、フランスの前にひざまづきはしない。私は、私たち国民のために、私たちの法的機関と判事たちを尊敬することを要求したい」
2月19日、フェリペ・カルデロン=メキシコ大統領の怒りの発言。メキシコで誘拐の罪で懲役60年の刑を受けたフランス人女性、フロランス・カセさん
(36)の刑が確定した翌日、サルコジ大統領は、「今年、フランスで祝われる〈メキシコ年〉をフロランスさんに捧げたい」と発言していた。カルデロン大統
領は、メキシコはフランスでの〈メキシコ年〉には参加しないと付け加えた。フランスでも、この〈メキシコ年〉のために数年がかりの準備を続けてきた美術館
などの担当者たちが、サルコジ大統領の、この大向こうをねらった気まぐれ発言を強く批判。