ステーキにフリッツがあれば幸せという典型的なフランス男の友人を誘って訪れたのは、肉屋を25年続けたドゥアディさんがその経験を生かして始めたというレストラン。ドゥアディさんのお眼鏡にかなった上質な肉を炭火でグリルしてくれるのだからまずいわけがない。もうひとつのスペシャリテである、クスクスやタジン、ブリックなどのマグレブの味もおいしそう。何をとってもボリューム満点なので、この店を訪れるなら、絶対にぺこぺこにお腹をすかせて訪れたい。
私たちは、単品で子羊と牛肉のブロシェット(15.9€)を取り、前菜+メイン+デザートで20€コースから、ブリックとアントルコートを注文。飲み物は、クスクスやグリルにぴったりなモロッコのワインBoullaouaneの1/2瓶(8.5€)を選んだ。まずは熱々のブリックが登場。ひき肉とジャガイモ、チーズ入りでボリュームたっぷり。うまいうまいとあっという間にたいらげる友人…。
コースに含まれるアントルコートは200gなはずなのに、厚みがないとおいしく焼けないと職人気質のご主人が頑張っちゃったのか、ゆうに350gはありそうなアントルコートがやってきた。ご主人自慢のお肉だけに、これがおいしいこと。とろけるような赤身の肉に、セニャンで頼んだ焼き加減も抜群!付け合わせの自家製フリットも、ラタトゥイユも手を抜いていないおいしさだ。ブロシェットもピリリとスパイシーでおいしいのだが、とにかくアントルコートのうまさに脱帽です。もう食べられませ〜んというところまで食べたが、バクラヴァとコーヒーでシメ。繊細な甘さのオリエンタル菓子は美味で問題なく平らげられた。
次回はクスクスを食べに来ようかと相談している私たちに、「この次は自家製フォアグラをぜひ味わって」とご主人。毎日営業なうえに、ケータリングや料理のテイクアウトも可能で便利。リーズナブルだし、肉好きには見逃せないアドレスだ。(里)
ALCÔVE
Adresse : 46 rue Didot, 75014 Paris , FranceTEL : 01 4545 9202
無休 - 日曜営業 - 祝日営業 - 22時以降営業