ブリ・ド・モーは、イル・ド・フランス地方のモー市およびその近辺で作られている白カビチーズ。シャルルマーニュ王が774年に味わったという文献が残っているほどの古いチーズだ。直径
35cm(直径27センチほどの小ぶりのものもある)、厚さ2.5センチの円盤形で、重さ2キロ半ほどもある白カビチーズ。これ1個作るの約23リットルの牛乳が必要とされる。チーズ屋ではその大きなチーズが丸ごと置いてあるので、”une part de brie
s.v.p.”
と頼んで切り分けてもらう。皮が灰色っぽかったり、赤みがかったりしているものや、身が固そうだったり、あるいは逆に流れているようなものは避けたい。
明るいクリーム色で弾力のある身、そして切り口がトロリとしかかっているようなものは、味も口当たりもまろやかでボージョレ・ヌーヴォーにぴったりだ。
もう少し性格があるブリがいい、という人には、少し小さめで厚めの Brie de Melun がおすすめだ。(真)