
パリ郊外のフォッシュ病院、ヴェルサイユ=サン・カンタン大学、パリ音声学音韻学研究所の研究者らが1月17日、仏国王アンリ4世(1553‐1610)の声を、ミイラ化した頭部から再生したと明らかにした。
パリ北郊外のサンドニ大聖堂に良好な状態で保存されていた頭部の喉頭や共鳴空洞を医用画像や3Dモデリングを使って再構築し、王の声に近いであろうものを再現することに成功した。現時点では母音だけだが、将来的にはその声に文章を読ませることも可能になるというから、アンリ4世が出身地のベアルン地方の訛りと17世紀の発音法でナントの勅令を読み上げるのを聞くこともできるようになりそうだ。
アンリ4世の頭部は、フランス革命時にサンドニ大聖堂の墓所から掘り起こされて民衆の目にさらされたあとに共同墓地に捨てられ、1817年にルイ18世の命で掘り起こされ、再びサンドニ大聖堂に安置されたという数奇な運命をたどっている。(し)
